ストーリーで学ぶ!簿記3級
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記事更新日 2008年12月25日 22:51
■ お金を受け取れないことを予想して・・
前回、試算表を作成したヤナロウ。
それに続き、決算整理仕訳を始めていくことに。
そこで菜々子さんは、まず最初に「貸倒引当金」の調整から始めることにしました。
貸倒引当金とは?というのが今回のテーマです。
思い起こせば今年の2月、ギューギューレストランのような大きなお客さんができ、それからもたくさんの飲食店、旅館などがベジタンで野菜を買うようになりました。
ヤナロウ
「貸倒引当金ってなんや?」
菜々子
「そういえば、思い出してみて。今年10月バンクラプトっていうファーストフード店がうちの野菜をたくさん仕入れていったじゃない?」
ヤナロウ
「あ!あの藤山とかいうやつやな!あいつホンマふざけとるなぁ!50万円分も踏み倒しやがって!」
菜々子
「でしょ。そのとき、どういう仕訳したか覚えてる?」
ヤナロウ
「あんときはホンマむかついたからな!覚えてるでー!思い出したくないけどな!踏み倒されたら、「貸倒損失」って勘定を使うんやろ」
(貸倒損失) 500,000 (売掛金) 500,000
ヤナロウ
「こうやろ!売掛金が500,000円も一気になくなったんやもんな。しかも全部が損で費用や!」
菜々子
「そうそう。もうあんなことは二度と嫌だけどね。でも、今うちいつの間にか売掛金が350万円もあるのよ。相手も10社もあるし」
ヤナロウ
「そんなあったんか。って思うと、いつ踏み倒されるかわからんなぁ。怖いなぁ」
はい、ということで、ヤナロウも貸倒れに対する不安を感じています。
さて、問題は、ここでどういう仕訳をしておけば少しは安心できるのでしょう??
ということです。
シンキングターイム・・
はい、では菜々子さん。
菜々子
「そうなのよ。いつ貸倒れるかわかんないでしょ。でね、だったら今年のうちにちょっと貸倒れた!って思ってた方が気分は楽じゃない?」
ヤナロウ
「まぁ、そう言われてみれば」
菜々子
「ってことでね、まぁ1%くらいかな。35,000円ね。こういう仕訳をしとくの」
(貸倒引当金繰入) 35,000 (貸倒引当金) 35,000
ヤナロウ
「なんやこれは?!ようわからんな・・」
菜々子
「実際に貸倒れたときと同じ仕訳だったらバンクラプトのときみたいな感じでしょ?でも、実際に売掛金が減ったわけじゃないから、売掛金を貸方に持ってくるわけにはいかないの」
ヤナロウ
「んで?だからなんや?」
菜々子
「 だから、その代わりに貸倒引当金っていう勘定を貸し方に使うの。まぁ、売掛金の身代わりってとこね」
ヤナロウ
「ほほぉ、なら借方のはなんや?貸倒れたときと同じ貸倒損失にしといた方がわかりやすいのに」
菜々子
「これも同じよ。実際に貸倒れた訳じゃなくて、貸倒引当金を計上しただけでしょ。だから、これは貸倒損失の代わりね。「貸倒引当金繰入」って勘定を使うのよ」
ヤナロウ
「なるほどな。そんな仕訳をするんやなぁ。貸倒損失の代わりに貸倒引当金繰入、売掛金を減らす代わりに貸倒引当金勘定を使うのか」
ということになります。今年のうちに35,000円分の費用を先に計上しておけば、来年、35,000円までだったら貸倒れても、費用を計上しなくて済むってことですね。要は、先読みしとくわけです。
では、仕訳としてはどうなるでしょうか??
ヤナロウ
「ん?で、もし来年になって3万円とか貸倒れたらどう仕訳するんや??」
菜々子
「ちょっとは考えてくださいよー。貸倒引当金が身代わりになるっていったでしょ。その分、来年は費用を計上しなくてすむんだから」
はい、ではどうなるでしょうか。
シンキーングタイム・・
ここまで、いろいろな仕訳に慣れてきていれば、これはそれほど難しくないかもしれませんね。
菜々子
「こうでしょ。貸倒引当金を取り崩すだけで済むから、費用は出ないの」
(貸倒引当金) 30,000 (売掛金) 30,000
菜々子
「ついでに、来年の終わりになってもこの貸倒引当金が余ってたら、来年は差額だけ計上するのよ。例えば、5,000円余ってて、貸倒引当金を5万円にしときたいってことなら、こうね」
(貸倒引当金繰入) 45,000 (貸倒引当金) 45,000
菜々子
「差額の45,000円を計上しておけば、貸倒引当金はちょうど5万円になるでしょ。わかった?」
ヤナロウ
「お、おぉ・・でもそんないろいろ言われてもすぐ忘れそうやけど・・」
菜々子
「まぁ、そのうち慣れるわよ」
ってことで、今日は貸倒引当金を見ました。
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