BUSINESS BATTLE
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記事更新日 2009年01月12日 18:00
ビジネスバトルが開始されてから、一週間後の1月8日、aicoは思った以上に順調にアクセス数を伸ばし、早速広告も掲載されるようになっていた。
アクセス数は1日あたり20万程度だったが、ユーザの平均使用時間が5分程あった。比較的高い評価を受けているようで、このペースでいけば、1月の広告収入は200万円くらいになりそうだった。
タカは、これだけでトップを取れるとは思ってはいなかったが、サービスは一応安定して運用できるようになったので、年明け初めての登校日、通常通り高校へ行くことにした。
結城海斗「タカ、おはよ!」
タカが教室に入ると、海斗が声をかけてきた。海斗は、タカの高校に入ってからの友人で、お調子者っぽく振舞っていることが多く、少し抜けている部分もある。しかし、タカほどではないが頭がキレる方だったので、タカとは話が合った。
海斗「タカ、突然なんだけど、ビジネスバトルって知ってる?」
タカ「知ってるけど、どうしたの?」
海斗「これ、面白そうじゃね?タカなら絶対興味を持つだろうなーと思って」
タカ「というか、遅いだろ。もう始まってるし」
海斗「そうなんだけど、じっつは、オレこれに参加してるんだよねー」
タカ「マジで?」
海斗「だって、3億だよ、3億!オレの頭なら行けるんじゃねーって思ってさ」
タカ「いやー、どうかな?」
海斗「なんだよー、そりゃー甘くないってことは分かってるけどさ。っていうか、そこでなんだけど、タカもオレと一緒にやんねぇかなーと思って。ほら、オレとタカが手を組めば、そりゃもう間違いないっしょ!」
タカ「無理だよ、オレも自分で参加してるし」
海斗「はっ?!マジで?!」
タカ「はは、普通誘うなら、申し込みする前だろ」
海斗「マジかー・・いやぁ、タカに最初に言ったら、タカは自分でやるっていうだろうなーって思ってさ。始まってから、オレが参加してるところに誘うっていう作戦だったのにな・・」
タカ「オレがすでに参加してるかもって考えなかったの?」
海斗「うん、考えてなかった」
タカ「ばーか」
海斗「しょうがねぇな。じゃあ、自分でやるしかねぇか。でも、オレだって負けねぇぞ」
タカ「ところで海斗は、どんなサービス出したの?」
海斗「実はオレの知り合いに竜太さんっていう、音楽系に強いエンジニアがいてさ。その人といっしょに、Web上で無料で音楽を作成できるアプリを作ったんだ」
タカ「そういうサービスって、今でもありそうじゃない?」
海斗「クオリティの問題だよ。音質とか楽器の量とか、いろいろとレベルが高いんだ。ってほとんど竜太さんの技術だけど・・」
タカ「ふーん、そっか。まぁ、お互いガンバろうよ」
タカは、海斗がビジネスバトルに参加していたことは少し驚きだったが、正直あまり敵ではないと思っていた。
音楽に特化したサイトだと、どうしても利用者が限定されてしまう。このビジネスバトルでは、どれだけ幅広く浸透させていけるかが勝負だと思っているからだ。
そして、開催から1ヶ月後。現時点での利益のランキングが発表された。
1位は、利益額320万円のピクトアナリシス株式会社。画像関連技術の会社だ。
ユーザが投稿した画像を解析して、その画像に人が何人写っているか、その人の性別、年齢などを当ててくれたり、ファッションセンスの採点をしてくれたりするサイトだった。
また、完成度は高いとは言い切れないものの、写っている人の顔を笑顔に変える、若く見せるなど、様々な画像の加工ができるようだ。投稿された画像は保存されていき、いろんな人が投稿した写真を見れる。
タカは、この会社の技術力の高さに、手ごわさを感じた。
2位は、利益額300万円の金融情報を提供している株式会社フィナンシャルネット。
金融関連の情報をひたすら集めてきて情報提供しているサイトだ。金融情報は広告単価が高く、文章での情報が中心のため、コストはあまりかからない。
そして、3位に利益額170万円でグラスシードが入った。アクセス数は少しずつ伸びていき、ここまでの利益になった。
タカが、家でランキングをチェックしていたとき、ユアから電話がかかってきた。
ユア「あ、もしもしタカ?」
タカ「うん、どうしたの?」
ユア「グラスシード3位に入ってたね」
タカ「そうだね、ちょっと上とは離されちゃってるけど」
ユア「でも、さすがだよ。100万円以上利益を出した会社は5社しかなかったし」
タカ「そういえば、海斗の会社ってどうだったんだろ?会社名聞いてなかったや」
ユア「確か会社名は、カイトアンドカンパニーだったと思うけど」
タカ「思い切った会社名だなー、あ、これか」
ユア「あった?」
タカ「うん、今見てたんだけど、利益額12万円で29位。参加企業で何社あるんだっけ?」
ユア「全部で88社だよ。半分くらいの会社は、利益がほとんど出せなかったみたい」
タカ「なるほどねー、ユア的になんか気になる会社とかあった?」
ユア「んとねー。オンラインペット。利益は5万円で38位なんだけど、利益の詳細を見るとなかなかスゴいと思うよ」
タカ「オンラインでペットを育成するゲームか。って収益730万?!」
ユア「そう。スゴいでしょ。正直、いちばん人気があったっぽいよ。ただ、ゲームはサーバの負担とかがスゴいみたいで、コストも725万円計上してる」
タカ「そうか、この会社がコスト削減できたり、収益伸ばしてくるとかなり怖いな」
ユア「グラスシードはコストは少ないけど、収益も250万円くらいしかないでしょ?アクセス伸ばさないと難しいかもね」
タカ「なぁなぁ、そこはユアの水原家の娘っていう立場を生かして、なんとかなったりしない?」
ユア「本気で言ってるの・・?」
タカ「冗談だよ。まぁ、これから見ててよ。また、次の案考えてるから」
ユア「うん、楽しみにしてるよ」
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